柴犬の多くに見られるツンデレって聞いたことありますか?他の犬種には見られない、柴犬の性格の大きな特徴です。
柴犬は他の犬種に比べて自立して警戒心が強いと言われています。古来から日本で、愛玩犬ではなく狩猟犬として飼われていた経緯があるからか、甘えることが少し下手なようです。
そんな柴犬の下手なりの愛情表現がツンデレとして愛される理由について探ってみました。
柴犬のツンデレってなに?
よく犬と猫の例えで、ワーキャーとご主人にくっつき、いつでも甘え上手なのが「犬」。反対に、気分が乗った時だけご主人に甘え、あとはマイペースに知らんぷりなのが「猫」だと言われます。
柴犬は、この例えの「猫」に限りなく近いです。
例えばベタベタされるのも、抱っこされるのも好きじゃない。
ヨシヨシとなでた時、よろこんでくれるのは一瞬、あとはフンと鼻息を鳴らしたり、ため息をついたりして、そっぽ向きます。
名前を呼んでも、気分が乗らない時には来ない。
一方で、柴犬ちゃんは外ヅラはいいとも言われてます。お散歩中に通りすがりの方にご挨拶する時なんか、それはそれはニコニコと愛想がいい子も多いんですよ。
うちの一五と燐五も、お客様には飼い主の私が見たことないような喜びの表現で、軽くヤキモチ焼かせられます。
さてそんな柴犬さんなんですが、飼い主に冷たいなんて、これでせっかくの犬を飼っている意味があるのかとお思いですか?
いいえ、そうじゃないんですよ。
柴犬のツンデレが可愛い理由
そんな感じで、一見クールに見える柴犬なのですが、態度はウラハラだったりします。たとえば、こちらがテレビを見ていたり、作業していたりする時、少し離れたところから、飼い主をじっと見ていたりします。
名前を呼んだ時、呼んでも来ないけど、耳はこっち向けて、後頭部がうれしそうにしてるんです。
またある時は、そばに寄ってきてそっとお尻をくっつけてきます。
そして気まぐれに、思いっきり甘えてひざに乗ってくることもあります。
甘えるのなんて他の犬種では当たり前のことかもしれませんが、柴犬は普段こんなことはめったにしない。
だからこそ、たまにやられるとキュ~ンと心をわしづかみにされます。
ある意味、小悪魔的に人の心を魅了するんです。
あのカワイイ顔、姿でやられると、もうたまりません。
柴犬のツンデレって日本人ぽい?
そんな愛情表現の仕方、どことなく日本人っぽくないですか?
素直に表現するのが下手で、うらはらな態度で好きな女の子に意地悪しちゃう小学生男子のように、はたまた、うれしさを素直に表現できずに、嫌味な言葉で照れ隠しをしちゃう頑固なおじいちゃんみたいだなと私は思っています。
加えて、柴犬は空気を読めます。
言葉少ない日本人が、相手の思っている事を表情や態度で理解するように、柴犬は人間の表情や言葉のトーンで感情を理解し、状況に応じた対応をしてくれます。
そして飼い主がつらい時には、そっと寄り添ってくれる優しさを見せてくれるのです。
古来から日本人と共に過ごしてきた犬種だからこそ、日本人の事がよく分かってる、それが柴犬なのではないかなと思っています。
柴犬のツンデレ。理解できれば愛おしい
みなさんの柴犬ちゃんはどうですか?また、柴犬ちゃんのツンデレをご存知じゃなかった方、興味を持っていただけましたか?
柴犬ちゃんのツンデレは、必要以上に飼い主に依存してこない、自立した性格の現れだと言えそうですね。そして、よく観察してみると、本当は飼い主のことをちゃんと慕ってくれていることがよく分かります。
柴犬さんの魅力はツンデレの他にももっとたくさんありますよ。柴犬さんのいいところをもっと発見して、柴犬ライフを楽しんでくださいね。
犬には個性があり、柴犬の全てに当てはまるわけではありません。お宅のワンコの様子をよく観察し、その子の個性に合った育て方をしてあげてくださいね。
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