2018年の3月、7歳になったうちの柴犬 一五(いちご)。
突然右目に緑内障を発症し、あっという間に失明してしまいました。
失明しても眼圧が上がると激しい痛みが続きます。
その痛みを取り除く治療の一つとして、【眼球摘出、義眼挿入】というものがあります。
うちの柴犬はその手術を受けさせることにしました。
右目の手術の傷跡は順調に回復し、前と変わらない生活を送っていたのもつかの間、左目にも緑内障を発症してしまいました。
↓その時の様子はこちら↓
>>!緊急投稿!左目も緑内障を発症
◆うちの柴犬が右目に緑内障発症した時の事は↓こちら↓
>>緑内障を発症した時の話(1)全6話
◆うちの柴犬の右目の緑内障手術の後の経過は↓こちら↓
>>眼球摘出、義眼挿入手術の経過~抜糸の様子(1)全4話
犬の緑内障は、もう片方も発症する確率100%?!
そうなんです。右目を診てもらった眼科専門病院の獣医さんからも説明を受けたのですが、遺伝的な原因で片方の目に緑内障を発症した場合、もう片方も発症する確率はほぼ100%だそうです。
でもそれは点眼で予防することで50%くらいまでは発症する確率を抑えることが出来るんだそうです。
予防していても50%、、、なかなか高い数値ですよね。
そんなわけで、右目は義眼になってケアは必要なくなったものの、左目の緑内障発症を予防するために点眼を続けていました。
しかしです。
手術から約2か月後の5月25日、苦しそうな顔で目をつぶっている一五。
この表情には見覚えがあります。
時間は夜中の0時頃。当然病院は開いてませんので、次の日の朝まで待ちました。
そして処置をしてもらい、帰宅後。
どうも見えてないんじゃないかという所で終わっていましたね。
今回はその後の一五の様子をまとめてみました。(前置きが長くなってスミマセン)
緑内障を発症すると、すぐに失明するの?
緑内障で眼圧が上がり、眼圧が高い状態が48時間以上続くと失明、という場合が多いようです。
でも今回の一五の場合はやや高めの眼圧が約12時間。
失明するにはまだ早すぎます。
実際、診断してもらった時にはまだ神経は生きていて、先生の「まだイケる、まだイケる!」という力強いお言葉が印象的でした。
それでも、発症後、痛みがある間はほとんど動けないので見えているかどうかの判断がしづらい状態です。
その後痛みが取れてきて動けるようになってきたときに、動きに違和感があることに気が付きました。
緑内障を発症後の数日は、ほとんど見えてなかったような様子でした。
もう失明してしまったんだとあきらめつつ、おやつを目の前にかざしたりしていました。
クンクンと一生懸命、目で追っているような時もありましたが、回復しないと思い込んでいたので、匂いに反応しているのかなと思っていました。
↓その時の様子はこちら↓
>>柴犬一五が全盲の疑似体験をした時の様子
緑内障を発症、2週間後の検診日
緑内障を発症した2週間後に検診で病院へと向かいました。
あんまり見えてなさそうな旨を伝えると、確かにそのような検査結果ではあるようです。
が、あまりにも早すぎるのと完全にはまだ失明していないので、すぐに眼球摘出手術は考えられない段階です。
一五におやつをかざすと、目で追う時と追わない時とある、という事を先生に伝えると、そのことで先生は何か気づかれたことがあるようでした。
そう、視野の角度です。
手をいろんな角度からかざしてみると、正面なら見えているようだという事が分かりました。
そしてさらに調べてもらうために、診察台から床におろして、病院というなじみのない場所を歩く様子で判断してもらったのですが、明るさがある方に反応している様子も見られました。
そんなわけで、視野狭窄ではありますが、ほんの少し視力が残っているという判断をしていただきました。
この状態をがんばって維持していきましょうということで、家でのケアはやはり点眼です。
2週間前の緑内障発症の時から、目薬は今までよりも回数と種類は増えて、2種類をそれぞれ2~3回ずつ、合計4~6回引き続き点眼することになりました。
>>ドルゾックスT点眼液(ドルゾラミド・チモロール) 眼圧を下げるのに効果的な目薬 |
失明?でもあきらめるのはまだ早い!
今回のように発見が早く、すぐに処置できた場合、見えるようになる場合があります。
でも注意してほしいのは、死んだ神経が生き返るわけじゃないという事です。
緑内障で神経が圧迫されてしびれたようになっていたのが、眼圧が下がって炎症も収まったので、しびれが取れて見えるようになったようなものだということ。
視神経の死んだ部分はそのままです。
そんなわけで1ヵ月後の今、死んだ部分の神経はそのままなので視野は狭くなっているものの、正面なら見えてるようです。
発症後、2週間ごとに病院へ行き検診してもらってるのですが、眼底検査でも神経は死んでる部分もあるけどまだ生きてる、威嚇瞬目反応検査でも正面はちゃんと反応します。
2週間後の検診から、さらに2週間後
発症から4週間後の今現在、ちゃんと見えてる実感があります。
とはいっても視野はかなりせまくなっているようです。
それでも、おやつをあげると正面に持っていけばちゃんと目で追います。
部屋の中も、足元の障害物をけとばしたりしつつも、正面に目標を見つめながら歩いています。
今は発症から約1ヵ月たち、発症する前のようにこれ以上完全に回復することは無さそうですが、それでも見えてるという実感があるのはやはり違います。
それも緑内障の発見が早かったのがカギです。
通常は眼圧が上がって数日たち、神経が完全に死んで失明、という流れが圧倒的に多いので、そうなると視力が回復することはありません。
前回の一五の右目のように。
数日、全盲犬の疑似体験した感想
緑内障を発症してしまったら、眼圧を下げるための目薬は欠かせません。
今のところ目薬は効いているようで、眼圧は13~17と正常な数値を保っています。
でも目薬はいずれ効かなくなってくるそうです。
そうなると眼圧は上昇、、、失明してしまうでしょう。
今回、全盲の疑似体験をできたことで私たちも覚悟が出来ました。
そして何よりも驚いたのは、ワンコの対応力の高さです。
もともと視力には頼ってないという話はよく聞きますが、その通りのようです。
一五が全盲になっても今までと変わらず楽しく幸せに暮らしていけたら、もうそれで充分です。
今回そのことの確信をもてるようになっただけ、よかったのかなと思っています。
今回、緑内障を発症後の数日間、全盲犬の疑似体験した様子記事にしました。
全盲になった犬の様子や触るときの注意点などをまとめてみてます。よかったらご覧ください。
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>>【犬の緑内障】左目、1.5か月後の検診の結果
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↓左目も緑内障を発症した時の記事はこちら↓
>>!緊急投稿!左目も緑内障を発症
◆うちの柴犬が右目に緑内障発症した時の事は↓こちら↓
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◆うちの柴犬の右目の緑内障手術の後の経過は↓こちら↓
>>眼球摘出、義眼挿入手術の経過~抜糸の様子(1)全4話
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