2018年の3月、7歳になったうちの柴犬 一五(いちご)。
突然右目に緑内障を発症し、あっという間に失明、そして眼球は痛むだけのものになってしまったため【眼球摘出、義眼挿入】という手術を受けさせることにしました。
それから2か月後の5月、左目にも緑内障を発症してしまいました。
幸いなことに、今は左目の視力は少しだけ回復していますが、発症直後は視神経がしびれてほとんど視力がない状態が続きました。
右目はすでに義眼ですので、つまりは全盲の状態です。
ワンコが全盲になるとどうなる?
今回はその疑似体験が出来ましたので、その時の様子をお伝えしたいと思います。
↓左目も緑内障を発症した時の様子はこちら↓
>>!緊急投稿!左目も緑内障を発症
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◆うちの柴犬が緑内障発症した時の事は↓こちら↓
>>緑内障を発症した時の話(1)全6話
◆うちの柴犬の緑内障手術の後の経過は↓こちら↓
>>眼球摘出、義眼挿入手術の経過~抜糸の様子(1)全4話
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見えてなかった時の様子
見えない犬がオヤツを追う目線の動き
ドッグフードは飽き飽きしてあまりガッつく事はないのですが、おやつは別。
それが何だろうと、(ドッグフードでも笑)手から食べさせてやるとよろこんで食べます。
いつもなら目線は当然、早くくれと言わんばかりにオヤツにクギ付けです。
しつけの本などにはアイコンタクトさせて云々などと書いてありますが、そんなのはハズカシながら家には皆無。
おやつだけをキラキラと凝視するのが普通です。
でもこの日以降は違いました。
目の前に持ってきてもクンクンと匂いを一生懸命かぐだけでオヤツには全く焦点が合わず、ずっと「どこ~?」って顔をしてます。
鼻先にチョンと手を付けてあげるとパクッと食いつくっていう感じでした。
失明した犬が部屋の中を歩く様子
部屋の中を歩くときは、ずっとクンクンにおいで確認しながら歩きます。
そして鼻先を少し当てながら家具などを認識しているようです。
足元にあるティッシュの箱、リモコン、携帯などはほぼ無視で踏んだり蹴ったりしながら歩いています。
「おいで~」と、トントンと床を叩いたり、手を叩いたりしながら呼ぶと、音も頼りにしながらクンクンと一生懸命こちらにやってきます。
その姿はとても愛おしかったです。
ご飯や飲み水まで歩く様子
こちらは記憶を頼りにしているようです。
あとはやはり匂い。
今まで置いていた場所をちゃんと覚えてるようで、迷わず歩いています。
うちの場合水とご飯置き場は部屋の角ではなかったのですが、壁を伝いながらたどり着けるようにと部屋の角に置いてみたのですが、まったく寄り付かず、でした。
重要なのは記憶のようです。
ご飯や飲み水の場所を変えたいときは、美味しいオヤツなどを置いておくとそこにたどり着くかもしれません。
失明犬の散歩の時の様子
散歩はいつもの道ならあまり影響がなさそうでした。
おそらくリードでつながれてるという安心感があるのでしょうか、以前よりも少し後を歩いて、私がリードでやや誘導するくらいの位置を歩いていたようなイメージです。
でもやはり、グレーチング(側溝のアミアミのフタ)を目の前にするとイヤイヤさん発動する日々が数日続きました。
でも少し引っ張って声をかけると、ぴょんとジャンプします。
何よりも、障害物などがあるのが分かる事、ちゃんとジャンプする事、そのことに驚きました。
全盲になってからの、家での行動の変化
もう7歳にもなると割と寝ている時間も多くなってくるのですが、前にもまして寝ている時間が増えたように感じました。
緑内障になる前の元気なときは、たまにスイッチが入り、娘犬の燐五とガウガウプロレスごっこが始まるのですが、それが全くない日が数日続きました。
もっと長く全盲の期間が増えて、一五自身も慣れてきていればガウガウこっこをすることもあるのかもしれません。
今回は全盲の期間が約10日くらいだったので、それ以上の検証は出来ていません。
でも眼圧がコントロールできて視力が少しだけ回復した今は、ずいぶん元気になりました。
家族になって1年目の新入り、保護猫の茶虎(ちゃこ)にもガウガウごっこをけしかけて遊んでいます。
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そのことを獣医さんに相談した時の記事はこちら
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失明した全盲の犬をさわるときの注意
今までのクセで、何気なくホホを触ったり、首や頭をなでてやったりしていたのですが、見えない一五からすると、何かが急にあたってくるようなものです。
毎回ビクッとなっていました。
なので、さわり方の最初を少し工夫しました。
まずはお尻あたりを、手のひらや腕全体などの広い面積でどーんとさわり、私が近くに来てさわっているっていうのを分からせてから、手は体から離さずさわったまま顔付近まで移動させて、首や頭をなでる、という風にしてみました。
声をかけながらや、音を立てながら手を近づける、というのも効果的でした。
とにかく、音やにおいでさわることを予感させるというのがポイントですね。
ビックリして噛む性格の子は、安全のために手の甲から近づけるのもいいかと思います。
全盲状態の犬の様子まとめ
緑内障発症後、約1ヵ月後の今、幸い視力は少し見えている状態に回復していますが、全盲の疑似体験が出来たのはいい経験になりました。
今回、何よりも驚いたのは、ワンコの対応力の高さです。もともと視力にはそれほど頼ってないという話はよく聞きますが、その通りのようです。
少し不自由な部分はあるものの、ワンコ自身は、今置かれた状況をただ素直に生きている、そんな印象でした。
ワンコが見えない部分を飼い主がカバーしてあげれば、全盲になっても今までと変わらず楽しく幸せに暮らすことも出来るんだなと、そう実感しました。
ワンコは強い。
人間もワンコから学ぶべきことがまだまだありますね。
◆うちの柴犬が緑内障発症した時の事は↓こちら↓
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以前にもコメントさせていただきました、柴子のパパです。
少し視力が残ったとのことで安心しました。
うちの子は、悩んだ末に手術を選択しました。
人間の緑内障と同じ、EXPRESS挿入法です。
既に発症済みですので、お医者様からも既に左右の視野角がだいぶ狭くなっている、また、効果がどれだけ続くかわからないともいわれ、悩みに悩みましたが、一縷の望みにかけることにしました。
術後一週間経ちますが、眼科用の筒みたいなエリザベスカラーのせいで、どれだけ見えているか不明です。散歩は何とかできていますが・・・エリザベスカラーが外れるまであと2週間、それまでわんこも我慢してほしいのですが。
もう少しして良い報告ができるといいのですが・・・
今回もご訪問とコメント、ありがとうございます。
柴子ちゃん、手術がんばったんですね。
ぱぱさんが決断されたことです。きっといい方向に向かいますよ!エリカラが取れるまであと少し、楽しみですね。
一五を見て下さっている獣医さんは摘出の方を得意とされているのか、予後がよくないとの事でその他の方法はあまりお勧めはされませんでした。お医者様によってやはり得意不得意はあるんでしょうね。
私のほうも、右目の眼球摘出は少し早まったんじゃないかと、いまだに自問自答の日々ですが、これからはワンコを愛でることが第一の使命だと気持ちを切り替えていこうと思っています。
ここをご覧の方は、手術をお考えの方もいると思いますので、EXPRESS挿入手術の経過を記載させていただきます。
手術後の2回目の検診に行ってきました。手術から12日ほどでしょうか?
一回目は術後1週間、驚きの眼圧一桁が出てしまい、高眼圧薬の点眼を中止しました。
今回は眼圧検査だけで帰れると思っていたのですが、眼圧検査の結果、予想外の数値(40半ば)が出てしまい、緊急で目に注射を行ってきました。
ちなみに、全く変わった様子はなく、今日再診行こうか、月曜日にしようかと悩んでいたぐらいです。
目への注射なので全身麻酔です・・・。3時間後迎えに来てくださいとのことだったのですが、麻酔から覚めたとたんに、ケージから出せアピールで、1時間ちょっとで迎えに行く羽目に。
結果、眼圧がまた8まで下がりました。術後は手さぐりになりがちで、割とこういうことが多いようです。
詳しくお話を聞いてきましたが、手術自体は成功しており、EXPRESSでの水分排出ができているとのこと(写真を見させていただきました。)
ただ、それを上回る水分が出ているのでは?という判断で、点眼薬を一種類追加されました。
手術したものの、やはり管理が難しく、もし、人に勧めるかとなったら、あまりお勧めはできません。金額も結構な額ですし。
うちの子はそろそろ10歳、12歳ぐらいまでは何とか少しでも視力を残してやりたく手術に踏み切ったのですが、先が思いやられる・・・。
とても参考になるコメント、ありがたいです。
私もEXPRESSの名称は初めてお聞きしたので調べてみたところでした。房水を逃がすバイパス手術の器具の名前なんですよね?
バイパス手術は管理が難しいとはお聞きしましたが・・・柴子ちゃんに合った、眼圧コントロール出来る何かパターンやコツのようなものがつかめるといいですね。
うちも近い将来、眼圧を下げる目薬がいずれ効かなくなってくるらしいので、その時はバイパス手術なのか、摘出なのか、、
そんなこともあり、最初の右目は失明して迷う余地なく摘出だったので、それはそれでよかった気もします。
いずれにしても悩ましいですね、、、。
はじめまして。少しでも同じ病気の子の情報が欲しくて書かせて頂きます。うちの子は今15歳のダックスです。今年の6月に右目が緑内障になり半日で失明し、眼圧を下げる目薬が効きにくかった為7月に義眼手術をしました。11月22日に左目が開かなくなり診てもらってる眼科に行けず電話の指示でかかりつけの病院で診てもらいました。ステロイドの注射と処方の目薬でも眼圧が下がらなく50近くのまま23日が祝日で病院がお休みの為、24日のこれから眼科に行きます。2日間かなりの痛みがある為に両目とも開かなくじっとしてて、ウロウロしてもいるところが分からないようでぐるぐる回ったり…色々読まさせていただいた感じからして失明していると感じてます。それは来る日が来たと覚悟してますが、痛みを取る為に手術になる不安が大きくて。高齢というのと右目の手術後2ヶ月後に急性膵炎にかかり心臓の弁膜症と胆嚢が悪い事が分かり…薬を飲んでなるべく進行を遅らせる治療をしてて、その事がとても心配です…手術が出来たとして、義眼なのか閉じるのか…とても悩みます。手術ではなく痛みを取る方法があればいいのですけど、難しいですね。長々と書いてすみません。色々と参考にさせて頂きます。
2日間、おつらいですね。とても長く感じられたことと思います。
手術が難しい体質の子だと、どうするのがベストなんでしょう。
獣医さんから、ワンコは痛みに慣れる、とも聞いたことあります。
しばらく我慢してもらって痛みに慣れてもらうのを待つしかないでしょうか。
でもそうなると牛眼…。
少しでも良い方法が見つかりましょうにお祈りしています。
一緒にがんばりましょう。